新型コロナ感染の影響でオンライン試験が一般化しましたが、インターネット上での試験は便利な反面、カンニングなどの不正行為が懸念されています。本記事では、CBTオンライン試験において不正行為を防ぐための重要なポイントや対策方法を解説。試験の公正性を守り、信頼性の高い評価を実現するために、ぜひ参考にしてください。
オンライン試験でよく起こる不正行為
近年新型コロナの影響もあり、インターネット環境とパソコンやタブレットなどのデバイスを利用したオンライン試験が普及しました。オンライン試験には、試験会場に準備されたPCを利用するCBT、インターネット環境とタブレットやパソコンなどのデバイスがあればどこからでも受験可能なIBTの2種類があります。
カンニングペーパーを用意したり、解答をインターネット検索したり、などさまざまな不正行為が発見されているのが現状です。CBTオンライン試験で確認されている不正行為を、それぞれ詳しく解説します。
オンライン試験とは
オンライン試験は、パソコンやタブレットを利用してインターネットで受験できます。採点、合否通知もインターネットで完結できるため、試験の準備にかかるコストを抑えられる効果が期待できるのです。
しかし、注目を集めている試験方法ですが、監督官が不在だったり、WEBカメラの監視では死角があったりするなど、不正行為がしやすいイメージがあります。
カンニングペーパーを用意する
用意したカンニングペーパーで解答をカンニングします。カンニングペーパーをポケットに忍ばせたり、手のひらに解答を書いたりして、カンニングする人もいるでしょう。監督官が不在のオンライン試験では、不正行為がしやすいと認識されているため、とくに注意が必要です。
また、オンライン監視の死角を利用するケースもあるため、360度のWEBカメラで死角をつくらないなどの対策が必要になります。
インターネットで解答を検索する
インターネットで解答を検索する不正行為も多く発見されています。受験しているパソコンで別タブを開いて検索したり、不正に持ち込んだスマホを利用したり、解答を検索するなどです。試験前の持ち物検査やAI、監督官によるリアルタイム監視、パソコンの使用制限などの対策が効果的です。
替え玉受験
替え玉受験とは、受験者になりすまして他人が受験する不正行為です。オンライン試験に限らず以前から確認されており、ニュースでもたびたび話題になります。オンライン試験では本人確認がしにくいため、替え玉受験が発生するリスクは高いといえるでしょう。
AIやWEBカメラの本人認証の強化、本人確認書類をもとに目視での確認を徹底する対策が有効です。
問題情報を外部に流出させる
試験問題や解答などの問題情報を外部に流出させた不正行為は、たびたび問題になります。試験問題をコピーペーストやスクリーンショットで、外部と共有することも。過去には、共有した問題情報をもとに、解答を教えてもらったケースもあり、話題になりました。
問題情報の漏洩は、罪に問われる可能性もある悪質な行為です。試験問題を外部に流出させて逮捕されたケースもあります。
他人の解答をカンニングする
カメラや監視員の監視によって、他人の解答をカンニングする不審な行動が発見されることもあります。リアルタイムの監視が効果的でしょう。
オンライン試験での不正行為を防ぐためには?
監視システムの導入や本人認証などで不正させない仕組みづくりで、オンライン試験での不正行為を防ぐことが重要です。WEBカメラの導入でリアルタイム監視したり、本人認証システムを強化したり、さまざまな方法があります。不正行為対策のポイントを詳しく解説します。
WEBカメラでリアルタイム監視
WEBカメラを活用して、リアルタイムで監視員が試験の様子を監視する方法です。挙動不審な行動や試験中の移動、離席など、リアルタイムでモニタリングできます。360度カメラを導入できれば、周囲をチェックできるため、さらなる安心につながるでしょう。
不自然な行動を確認した場合、音声システムで即座に注意したり、試験を強制終了できたり、などの対応が可能です。
試験中の様子を録画してチェックする
試験中の様子を録画して、映像をチェックする方法もあります。映像を監督官が確認したり、AIで分析したり、不正があったかどうかを試験終了後に細かくチェックしましょう。
不正を感知するAIで監視
AIを利用した監視体制で不正を感知します。監督官の監視では見落とされてしまうような、目視では気付きにくい不正を検出できることもあるのです。高性能なAIと監督官を併用することで、監視体制強化につながるでしょう。
本人認証システム
WEBカメラやAIを利用した顔認証システムで、精度の高い本人認証が可能です。受験申込時に提出した写真と、当日の映像を照合して本人確認します。本人認証の強化は、替え玉受験対策に非常に有効です。本人確認書類の目視による本人確認も安心につながります。
デバイスの使用を制限する
受験に使用するパソコンなど、デバイス使用の制限で不正行為を防ぎます。具体的には、別タブへの移動制限やコピーペーストの使用禁止などです。デバイスの使用を制限することで、カンニングや問題情報の外部流出防止にも役立つでしょう。
オンライン試験中の不正行為の対策を講じる際のポイント
不正行為の対策には、不正行為監視システムを導入していることを事前に知らせたり、外部の業者に委託したりすることが効果的です。オンライン試験中の不正行為対策ポイントを、それぞれ詳しく解説します。
不正行為監視システムの導入を事前に知らせる
オンライン試験は、一般的に不正行為をしやすいイメージがあります。不正行為監視システムを導入していることや不正行為は絶対に発見されると事前にアピールすることで、心理的な抑止効果が働く可能性が高くなります。
「監督官がリアルタイムで監視している」「最新AIによる映像解析」などの高性能なシステムの導入で、不正行為がしやすい環境ではないことを知らせるのは有効な手段でしょう。不正行為の発覚によって、試験を強制的に終わらせたり、その後の受験ができなくなったり、する場合もあるため注意喚起も必要です。
外部の業者に委託する
不正防止のシステムを外部の業者に委託する方法があります。豊富な知識と経験を兼ね備えた不正防止のプロに依頼できるので、安心して任せられるでしょう。豊富な経験から培われたノウハウを活かしたシステム提供が大きな魅力。
試験会場の規模や試験内容によって、AI監視か、監督官による監視、または併用など選択が可能です。外部委託することで、監督官の確保や最新システムの導入など、人件費やシステム導入によるコスト削減も期待できるでしょう。
まとめ
この記事では、CBTオンライン試験での不正行為を防止する方法についてお伝えしました。オンライン試験は、不正行為が起こりやすい環境のため、さまざまな対策が必要になります。オンライン試験で不正行為を防ぐためには、試験中の様子を監視したり、本人認証を強化したり、不正を検出できるAIを活用するなど、不正行為を防ぐ最新システムの導入なども効果的です。
不正行為を未然に防ぐためには、監視するシステムを導入していることや不正を発見した場合は、試験の強制終了、その後受験ができなくなるケースがあることを事前に知らせることが重要です。あらかじめ知らせることで、心理的な抑止効果が働くことが期待できます。
オンライン試験の不正行為防止対策を検討している方は、カンニングリスクの軽減が期待できる経験豊富なプロに依頼してみてはいかがでしょうか。