CBTとは?どのような試験方法なのか?

公開日: 2024/02/08
オンライン試験

ここ数年、CBTという試験方式の導入が増えているのはご存知ですか。従来の試験といえば試験会場では問題用紙と解答用紙が配られる筆記試験が主流でした。筆記試験は日程や試験会場が限られており、遠方のかたが試験を受けるにはハードルがありました。

しかし、CBTを導入した試験であれば、試験会場や日程の選択肢が多いため、これまでよりも気軽に試験を受けられます。

そこで今回は、CBTとはどんな試験なのかを解説します。安全性や具体的な導入例についても紹介します。

CBTとは

CBTとは「Computer Based Testing」の略で、パソコンを利用して解答する試験のことです。試験会場に足を運ぶ点は同じですが、筆記試験とは異なり、試験ではパソコンしか使用しません。

CBTは、パソコン環境が整えられた会場で実施する試験方法です。試験会場は委託されたテスト事業者が取り仕切ります。テスト事業者が用意した会場や、パソコンスクールなどで実施されるのが一般的です。

CBTは筆記試験とは異なり、複数試験日が設定されています。また、実施箇所も多いため、会場に足を運びやすいところもメリットです。

IBTとの違い

同じくパソコンを利用した試験でIBTがあります。IBTはCBTのように会場に用意されたパソコンを利用するのではなく、自身でパソコン環境を整えて受験する試験方法です。実施場所は指定されないため、自宅などどこでも実施できます。

企業の関係者や学校の生徒など、団体で複数人受験する場合は、IBTを選択するケースが一般的です。

ただし、好きな場所で受験できるIBTはカンニングといった不正行為が発生しやすくなります。そのため、IBTでの試験を行うなら不正を見抜くシステムの導入が必要です。しかし、IBTは会場の準備が不要なため、一度の受験人数は無制限などのメリットがあります。

パソコンを利用した試験でも、会場で準備されたパソコンで受験するのはCBT、自分でパソコン環境を整え好きな場所で受験するのはIBTです。

CBTの安全性

CBTは筆記試験などで考えられるさまざまなリスクを減らせます。試験で考えられるリスクは、カンニング・替え玉受験・問題漏えい・紛失などです。

パソコンを使うCBTでは、試験問題はインターネット回線上で送受信されるため、問題漏えいや紛失が起こるリスクはほとんどありません。また、試験会場では1台ずつにパーテーションを設ける対策や、試験監督者を配置することで、カンニングできない環境を作っています。

さらに、不正行為を感知するシステムの開発で、よりカンニングしにくい環境づくりが可能です。そのほか、試験前にパソコンの顔認証システムで替え玉受験を防止する、試験問題を毎回変更するなど、筆記試験では難しい不正防止対策が取り入れられています。

CBTが向いている試験の種類

CBTが向いている試験は、マークシート方式の試験です。CBTは採点を自動的に行えるメリットがあります。あらかじめ、問題に対する答えの情報や採点ルールを設定するため、正誤が容易に判断できるマークシート方式なら、CBTの導入が容易です。

また、マークシート方式だけでなく、計算問題のような答えがひとつしかない試験や、理解度を判定するアセスメントテストなどもCBTは向いています。

反対に、記述式の試験やいくつもの答えが考えられる問題がある試験は、CBTには向いていません。採点者が判断して正解とする、もしくは部分点もある問題の自動採点は難しくなります。

国内のCBT導入例

CBTは国内のさまざまな試験で導入されています。企業や学校と、一般の検定試験それぞれの導入事例を紹介します。

企業の新卒・中途採用の適性検査

企業では、新卒や中途採用で取り入れられている、SPIや玉手箱などの適性検査でCBTが導入されています。

筆記試験で適性検査を行う場合、事前に問題用紙や解答用紙の準備、さらに準備と当日の会場の人員それぞれを確保する必要があるなど、手間やコストがかかります。しかし、CBTを導入した試験なら試験会場にパソコンを設置するのみで、用紙を印刷する手間は必要ありません。

また、試験に必要な人員も、事前準備に対しては筆記試験ほど必要ないため、人件費の削減が可能です。

試験後の作業もCBTなら手間も時間も削れます。CBTの採点はシステムを利用して自動で行うため、結果がすぐにわかります。そのため、適性検査の結果を手元に面接できるなど、効率的に採用試験を進めることが可能です。

学校での学力調査

近年では、学校での学力調査にCBTが導入されています。文部科学省は、小学生から高校生を対象としたCBTシステムを開発しました。生徒の学力や学習状況がデータ化されるため、今後の学習計画を立てるのに役立ちます。

今後、大学入試共通テストでもCBTの活用が検討されています。これにともない、いずれは大学入試でもCBT 形式が採用されるようになるなど、さらにCBTの導入が高まっていくでしょう。

資格・検定試験

答えがひとつしかない問題の多い、さまざまな資格・検定試験にもCBTが導入されています。CBTを活用している資格や検定試験の一部を紹介します。

日本漢字能力検定
実用英語技能検定
秘書検定
日商簿記検定
Eco検定
カラーコーディネーター検定試験
ビジネス実務法務検定試験
銀行業務検定
金融業務能力検定
ITパスポート
ITコーディネータ

これ以外にも、多くの団体で導入されています。

海外のCBT導入例

日本ではまだ導入されていませんが、海外では中・高校の公式テストのオンライン化が進んでいます。学習到達度を確認するPISAでは、2015年からCBTへ移行しました。CBTへ移行するために、キーボードでの入力形式も取り入れられています。

海外では、試験の一部にCBTを導入するケースもありますが、完全移行の試験も多く、CBTによる学力調査は国際的な標準となりつつあります。

CBTが普及した背景

CBTが普及したのは、コンピューター環境の進化によるものです。年々、パソコンやタブレットの普及率は上がっています。大容量の情報を処理する環境も整備されてきたため、オンラインでのテストが利用されるようになってきました。

また、パソコン業務に携わらない方でもパソコンを使用することが一般的になっているため、試験を実施する団体側もCBTを導入しやすくなった背景もあります。

CBTを取り入れてみることで、今までの試験スタイルでは不可能であったCBTのメリットが確認できます。CBTは蓄積データをもとに個別で問題を変えられるため、個々に合ったカリキュラムで学べる効率的な学習が可能です。

このように、CBTを取り入れることはコストを下げて試験が実施できるだけでなく、それぞれが効率的に学べるなどのメリットが生まれました。

まとめ

CBTとはパソコンを利用して行う試験のことです。筆記試験と同じように試験会場に足を運ぶ必要はありますが、問題用紙や解答用紙を用意する必要はありません。同じくパソコンを利用して行うIBTがありますが、IBTはどこでも受験できる自身でパソコン環境を用意する試験方法です。

CBTは筆記試験よりも日程が複数あり試験会場も多いため、足を運びやすいメリットがあります。また、一般の筆記試験で考えられる問題漏えいや替え玉受験などは、CBTならリスクを減らせます。試験問題はインターネット上で送受信されるため外には漏れにくく、パソコンの顔認証システムを利用して、本人とみなされないと受験できないようにするなどの対策が可能です。

CBTは答えの正誤がひとつと決まっている試験や、マークシート方式の試験への導入に適しています。そのため、国内では企業の採用試験に用いられる適性検査や学校の学力検査、資格や検定試験に利用されています。また、海外では中・高校の公式テストにも取り入れられるなど、世界的にCBTは標準になりつつある試験方法です。

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