
薬学部で実施されるCBT試験は、国家試験に向けた重要なステップです。多くの学生が不安を抱えますが、試験の特徴や合格率を知ることで、学習の方向性を定めやすくなります。さらに効率的な勉強法を理解すれば、限られた時間でも成果を上げやすくなります。本記事では、薬学部CBT試験の合格率やおすすめの勉強方法を見ていきましょう。
薬学部CBT試験とは?特徴と実施される理由を解説
薬学部の学生が必ず受けるCBT試験は、紙の試験とは違い、コンピューターを使って行われる点に特徴があります。ここでは、CBT試験の仕組みや実施される理由について紹介します。
CBT試験の仕組み
CBT試験は、従来の紙を使った筆記試験とは異なり、コンピューターを用いて答える形式です。問題は5つの選択肢から正しいものをひとつ選ぶ方式で、受験者ごとに出題内容が変わります。
ただし、どの学生にも難易度に差が出ないよう、過去の試験データをもとに問題の組み合わせが工夫されています。この仕組みにより、公平性を保ちながら受験者の理解度を正しく測ることが可能となっているのです。
CBT試験が行われる目的
CBT試験は、実務実習に参加する前に必要な知識をもっているかを確認するために行われます。基礎知識が不足したまま実習に進むと、調剤を誤る危険や服薬指導で患者さんに正しく伝えられないといった問題が起こる可能性があります。
こうした事態を防ぎ、安全に実習を進めるためには、事前に理解度を確認することが大切です。そのため、CBT試験は学生と患者さん双方にとって大切な役割を果たしています。
薬学部CBT試験の合格率と難易度
薬学部で受けるCBT試験は、実務実習に進むために避けて通れない大切な試験です。ここでは、CBT試験の合格率や難易度についてご紹介します。
CBT試験の合格基準と難易度
CBT試験は全310問のうち、6割以上正解すれば合格できます。つまり、186問以上正解することが必要です。
分野ごとの足切りはなく、全体の正解数が基準を超えていれば良いため、幅広い知識をもっていれば十分対応できます。出題は基礎的な内容や重要なキーワードを中心に構成されており、4年次までに学んだ内容を理解していれば7割から8割程度の正答が可能な難易度といわれています。
CBT試験の合格率
薬学部CBT試験の合格率は、近年95%を超える水準を維持しています。この数値からも試験自体は極端に難しいものではないとわかります。
ただし、油断は禁物です。学んだ内容をきちんと整理し直さなければ、思わぬところで取りこぼしが出てしまう可能性があります。
確実に合格を目指すためには、基礎の反復と過去問題の確認を通じて、知識を定着させておくことが大切です。
薬学部CBT試験に向けた効果的な勉強方法
薬学部の学生が受けるCBT試験は、実務実習や国家試験への大切なステップです。
しっかり準備すれば合格率は高く、安心してのぞむことができます。ここでは、試験前に取り組みたい勉強方法を紹介します。
体験受験を活用しよう
CBT試験はコンピューターを使った形式で実施されます。受験料2,000円を支払えば、本試験前に体験受験を受けることが可能です。
とくに操作に不安がある方は、実際に画面を見ながら解答する練習をしておくと安心できます。問題内容だけでなく、画面操作に慣れることも合格への大切な一歩になるでしょう。
問題集と参考書で効率的に学ぶ
大学によっては、CBT試験に向けた教材が用意されている場合があります。もし準備されていないときは、市販の問題集や参考書を組み合わせて学習するのがおすすめです。
インプットで知識を得るだけでなく、アウトプットとして問題を解く練習を重ねることで、理解度を深めながら記憶を定着させられます。
計画的に学習を進める
試験直前に詰め込みをしても、思うような成果は得られません。焦らないためには、余裕をもってスケジュールを立てることが重要です。
目安として、4年の夏ごろに行われる試験までに一通りの範囲を学習し終えておきましょう。あとは確認や復習を中心に進めると、落ち着いて本番にのぞめます。
基礎科目をおさらいする
1~2年次に学んだ基礎科目は、忘れている部分も多いかもしれません。CBTでは基本的な知識を問われるため、改めて基礎を見直しておくことが大切です。
とくに、生化学や薬学の基本用語は繰り返し目を通し、理解を確認しながら復習すると安心です。
薬理・薬物治療系は重点的に
CBT試験の中でもっとも問題数が多いのが、薬理・薬物治療分野です。全体で約60問が出題されるため、学習の比重を置く必要があります。
この分野は実務実習にも直結する知識が多く、処方の確認や患者さんへの説明にも役立ちます。実習にスムーズにのぞむためにも、しっかり時間をかけて学習しておきましょう。
まとめ
薬学部のCBT試験は、国家試験や実務実習に進む前に学生の知識を確認するための大切な試験です。近年の合格率は95%を超えており、基礎をしっかり身に付けていれば合格は十分可能といえます。ただし、直前の詰め込みでは思うような成果が得られないこともありますので、早めに計画を立てて勉強を進めることが安心につながります。基礎科目のおさらいや薬理・薬物治療分野の強化、問題集や体験受験を活用した学習法はとくに効果的です。コツコツと取り組めば知識が定着し、実習やその先の国家試験にも役立つ力を身に付けられます。
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引用元:https://cbt-s.com/
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