英検S-CBTは従来の試験と形式が異なるため、「難しいのでは」と感じる人も少なくありません。実際にはパソコンを使った試験ならではのメリットも多く、効率的に準備を進めることが可能です。そこで本記事では、英検S-CBTの仕組みや難易度、受験するうえでのポイントをご紹介します。
英検S-CBTの仕組みと特徴を知ろう
パソコンを使って受験できる新しい形式が、英検S-CBTです。ここでは、英検S-CBTの特徴や仕組みを紹介します。
英検S-CBTの基本を知ろう
英検S-CBTはコンピューターを使って受験する新しいスタイルの試験です。従来の紙で受ける英検と同じ資格が認定され、入試や資格活用にも利用できます。出題内容や難易度、採点基準も変わらないため、従来型と同じ準備が有効です。
ただし、受験できる級は準1級、2級、準2級、3級に限られ、1級や4級、5級は従来方式で受験する必要があります。なお、受験条件に年齢や学歴は関係ありませんが、基本的なパソコン操作に慣れていることが求められます。
受験日を選びやすいのが魅力
英検S-CBTの特徴のひとつは、受験日が多いことです。級や会場によっては例外がありますが、基本的に毎週土日に実施されるため、予定に合わせて受験日を調整できます。
部活動や習いごとで忙しい学生にとっても、柔軟に日程を選べる点は大きなメリットです。受験チャンスが増えることで、勉強の計画を立てやすくなり、万が一の体調不良などでも再挑戦しやすい環境が整っています。
忙しい人にとって利用しやすい試験形式といえるでしょう。
英検S-CBTの難易度は高い?従来型との違い
英検S-CBTの難易度は、従来型の英検と比べても変わりません。出題形式や問題のレベル、合格基準、CSEスコアの扱いなどは同じであり、合格証明書も従来型と同様に発行されます。
大きな違いは受験の方法にあり、紙ではなくコンピューターで解答すること、さらにリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を同じ日にまとめて行うことです。従来の英検では一次試験合格後にスピーキング対策を始める人もいましたが、S-CBTでは試験日当日にすべて行うため、事前に総合的な準備を進めておく必要があります。
この点が受験者にとって難しく感じられる要因といえるでしょう。
英検S-CBTはこんな人におすすめ!
英検S-CBTは、パソコンを使って4技能を1日で受けられる新しい試験形式です。ここでは、英検S-CBTがとくにおすすめな人のタイプを紹介します。
試験をまとめて一度に受けたい人
英検S-CBTの最大の特徴は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングをすべて1日で受けられることです。従来の英検では一次試験と二次試験が分かれており、合格発表を待ってから二次試験に進む流れになっていました。
そのため、結果を知るまでの時間や二次試験の準備に不安を感じる人も多かったでしょう。1日に4技能すべてを終えられるため、試験にかかる期間を短縮でき、効率よく受験できます。
忙しい社会人や学業に追われる学生にとって、このスピード感は大きなメリットです。
自分の予定に合わせて受験したい人
従来の英検は年に数回しか実施されず、試験日が限られていました。そのため、学校行事や部活動、仕事などと重なって受験できないケースもあります。
英検S-CBTは毎週末を中心に実施されているため、予定に合わせて日程を選びやすいのが魅力です。体調不良や急な予定で受験できなかった場合でも、比較的早い時期に再挑戦できるチャンスがあります。
試験日が柔軟に設定されている点は、多忙な学生や社会人にとって受験しやすい環境を整えてくれるでしょう。
スピーキングを早めに経験したい人
S-CBTでは、4技能の中でもとくにスピーキングを避けて通れません。従来型の英検では一次試験に合格しないとスピーキング試験に進めませんでしたが、S-CBTでは必ず試験当日に受験します。
これにより、早い段階からスピーキング力を試すことができます。英会話に苦手意識がある人にとっては挑戦するハードルが高く感じられるかもしれませんが、逆にいえば本番を通して自分の力を知るよい機会になるでしょう。
試験会場や形式に柔軟さを求める人
英検S-CBTは全国の主要都市を中心に実施されており、会場数が比較的多いのも特徴です。パソコンを使った試験は初めての人でも操作方法が分かりやすく設計されているため、安心して受けられます。
また、ライティングではキーボード入力が中心となるため、手書きよりもタイピングに慣れている人には有利に働くこともあります。従来の紙ベースではなく、デジタル環境で受験したい人や効率的に試験を進めたい人にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。
まとめ
英検S-CBTは、従来型と同じ資格やスコアが得られる試験ですが、コンピューターを使って4技能を1日で受験できるのが大きな特徴です。難易度や合格基準は変わらないものの、リーディング・リスニング・ライティングに加え、スピーキングまで当日に実施されるため、総合的な準備が求められます。また、毎週のように試験日が設定されており、自分のスケジュールに合わせやすい点も魅力です。効率的に受験を進めたい人や忙しい学生・社会人にとって心強い選択肢となるでしょう。受験形式の違いを理解し、自分に合った方法を選ぶことが合格への近道です。
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引用元:https://cbt-s.com/
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