
CBT試験はコンピューターを使った個別受験方式で行われるため、受験環境は一人ひとりに整えられています。しかし「カンニングは可能なのでは?」と気になる方も少なくありません。本記事では、CBT試験におけるカンニングの実態や発覚した場合のリスクについて紹介します。ルールを守る大切さも合わせて理解しておきましょう。
CONTENTS
実際にあったCBT試験でのカンニング事例
CBT試験では、不正防止のために厳しいルールが設けられています。それでも、過去にはさまざまな手段でカンニングを試みた事例がありました。ここでは、実際に見つかった具体的な方法について紹介します。
スマートフォンを隠して試験室内に持ち込む
試験ではスマートフォンの持ち込みは禁止されていますが、服やポケットに隠して試験室に入ろうとした事例があります。小型の端末を利用し、問題を検索したり答えを確認したりすることを目的にしたものです。
持ち物検査や監視カメラのある環境でも、こうした試みが実際に行われています。
カンペを作って試験室内に持ち込む
小さな紙に覚えたい内容を書き込み、試験室に忍ばせる方法も使われてきました。
袖口やポケットに隠しておき、試験中に取り出して見るという古典的なやり方です。字を細かく書いて情報量を増やしたり、折りたたんで目立たないようにしたりする工夫がされていました。
手のひらや腕に書き込む
手のひらや腕に直接試験内容を記入する方法も実際に行われています。袖を下ろして隠し、必要なときにさりげなく確認するという形です。
暗記したい公式や単語を記すなど、短時間で確認できるように工夫されたケースがありました。
CBT試験でカンニングはどれくらいある?
カンニングは大学入試などで耳にすることも多い不正行為ですが、コンピューターを使って行うCBT試験ではどの程度起きているのでしょうか。
CBT試験でのカンニング件数
CBT試験は年間で100万件以上実施されていますが、報告されるカンニング件数はそのうち20件ほどとされています。割合にするとおよそ5万人に1人の計算になり、大多数の受験者がルールを守って受験していることがわかります。
全体で見ると非常に少なく、試験の仕組みとしても公平性が保たれているといえるでしょう。
カンニングが起きやすい試験の特徴
不正行為が見られる試験にはいくつか共通する点があります。そのひとつが暗記が中心の内容であることです。
覚える量が多い試験では、受験者が不安や焦りから不正に手を伸ばしてしまう場合があると考えられます。とはいえ、実際には大半の受験者が誠実に取り組んでおり、CBT試験全体では健全な受験環境が維持されています。
CBT試験でカンニングが発覚したらどうなる?
試験でのカンニングは、どのような理由があっても認められない不正行為です。では、もしもカンニングをしていることが試験中に見つかった場合、受験者にはどのような対応が取られるのでしょうか。
試験中に即時退室となる
カンニングが発覚すると、その時点で試験は強制的に終了となります。受験者はすぐに試験室から退室させられ、以降の解答は認められません。
試験監督や運営側が不正行為を確認した段階で、受験は無効として扱われるのが一般的です。
試験結果は無効扱いになる
たとえカンニング前に解答した内容が高得点であっても、合格にはなりません。試験結果は「失格」とされ、成績は一切残らない扱いとなります。
また、受験料が返金されることもなく、再受験の際には新たに費用を支払う必要があります。努力や時間がすべて無駄になる厳しい対応です。
企業や学校に知られることもある
SPIなどの適性検査や企業が実施する社内試験でカンニングが発覚した場合は、所属先や選考企業に報告されるケースもあります。
その結果、内定取り消しや人事上の処分につながる可能性も否定できません。信頼を大きく損なうため、将来的なキャリアにも影響を与える恐れがあります。
CBT試験で実施されているカンニング防止対策とは
CBT試験は受験者が安心して試験に集中できるように、受付時から試験終了までさまざまな仕組みが導入されています。ここでは主な対策について紹介します。
受付時の確認と持ち物制限
試験会場では、まず試験官による目視でのチェックが行われます。その際に本人確認書類も提示し、替え玉受験を防ぐ仕組みが整っています。
さらに、規定外の持ち物を試験室に持ち込むことは禁止されており、スマートフォンやメモなどもすべて預けるルールです。これにより、不正が行われる可能性を事前に減らしています。
試験中の監視とシステム管理
試験が始まると、会場内を試験官が定期的に巡回し、不審な行動がないか確認します。また、監視カメラも設置されており、受験中の様子が常にチェックされています。
さらに、試験用パソコンはセキュリティの高いシステムで操作が制限されており、外部の情報にアクセスできない仕組みです。加えて、受験者同士が干渉しないように席の間にパーテーションが置かれるなど、環境面からも不正を防いでいます。
まとめ
CBT試験におけるカンニングについて見てきましたが、不正行為は実際に存在するものの、件数としてはごくわずかで、多くの受験者は誠実に試験へのぞんでいます。発覚すれば即時退室や結果の無効化といった厳しい対応が取られ、将来にも影響を及ぼす可能性があります。その一方で、本人確認や監視体制、システム上の工夫など、試験を公正に保つための仕組みが整えられています。安心して試験を受けるためにも、ルールを守り自分の力を信じて取り組むことが大切です。
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引用元:https://cbt-s.com/
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