IPA(情報処理推進機構)の試験はいつからCBT方式になる?

公開日: 2026/08/23
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IPA(情報処理推進機構)の情報処理技術者試験は、2026年度から多くの試験でCBT方式へ移行しました。しかし、「いつから変わったの?」「従来との違いは?」と気になる方も多いでしょう。そこで本記事では、CBT方式への移行時期や変更点、メリット・デメリット、受験への影響まで解説していきます。

応用情報技術者試験で始まるCBT方式とは?

以下では、応用情報技術者試験で導入されるCBT方式の概要と、従来の試験からどのような点が変わるのかを解説します。

応用情報技術者試験で導入されるCBT方式とは?

CBTとは「Computer Based Testing」の略で、紙の問題用紙ではなく、パソコンを使って受験する試験方式を指します。受験者は試験会場に設置されたパソコンを使用し、画面に表示された問題を読みながら、キーボードやマウスで解答を入力します。

CBT方式は新しい仕組みですが、ITパスポート試験や基本情報技術者試験ではすでに採用されている方法です。そのため、応用情報技術者試験も同じ流れに沿って試験方式が変更されます。

なお、試験を自宅で受けられるわけではなく、指定された試験会場で受験する点は変わりません。これまでの紙による試験とは受験方法が大きく変わるため、事前にCBT方式の特徴を理解しておくことが大切です。

CBT導入で変わる試験のポイント

CBT方式の導入により、受験日程や試験の受け方が変わる予定です。これまでは春と秋の年2回、決められた日に試験が実施されていました。

しかしCBT方式では、試験期間内であれば空き状況に応じて受験日や会場を選択できるようになります。自分の予定に合わせやすくなるため、受験しやすさの向上が期待されています。

また、従来の「午前試験」「午後試験」は「科目A試験」「科目B試験」という名称へ変更されます。さらに、両方を同じ日に受ける必要はなくなり、別日に受験できる予定です。

ただし、申し込み時には科目A試験と科目B試験をまとめて予約する必要があります。試験方式は変わりますが、試験内容や学習すべき知識のレベルが大きく変わるわけではありません。

これまでの学習を続けながら、新しい受験方式に慣れておくことが合格へのポイントです。

CBT方式の導入時期と変わらないポイント

以下では、応用情報技術者試験でCBT方式がいつから始まるのか、変更後も変わらないポイントとあわせて紹介します。

CBT化はいつ始まる?

応用情報技術者試験は、令和8年度(2026年度)からCBT方式へ移行しました。

それまで春期・秋期に実施されていたペーパー方式は令和7年度(2025年度)が最後となり、現在はパソコンを使って受験する方式へ切り替わっています。

一方で、CBT方式そのものは新しい制度ではありません。ITパスポート試験は以前からCBT方式で実施されており、基本情報技術者試験もすでにCBT化されています。

そのため、応用情報技術者試験だけが特別な仕組みになったわけではなく、情報処理技術者試験全体でCBT化が進められてきた流れのひとつといえるでしょう。

また、先ほども紹介した通り、CBT方式では受験期間内であれば、自分の都合に合わせて試験日や会場を選びやすくなりました。仕事や学校の予定に合わせて受験しやすくなったことは、大きな変更点のひとつです。

なお、試験方式は変わりましたが、受験会場で試験を受ける点はこれまでと変わりません。

CBT化しても変わらないポイント

CBT方式への移行で受験方法は変わりましたが、試験の内容まで大きく変わるわけではありません。これまでと同じように、応用情報技術者として必要な知識や考え方が問われます。

出題範囲が一新されたり、別の資格試験になったりするわけではないため、従来の学習内容はそのまま役立ちます。

また、問題の形式や問題数、試験時間も基本的には従来と同じです。名称は「午前試験」「午後試験」から「科目A試験」「科目B試験」へ変更されましたが、試験で求められる知識やレベルに大きな違いはありません。

そのため、これから受験する人は、CBT方式の操作方法に慣れることは必要ですが、学習方法を大きく変える必要はありません。

これまで通り基礎からしっかり知識を身につけ、過去問や問題演習を繰り返すことが合格への大切になります。

CBT方式に対応するIPA試験

以下では、2026年度からCBT方式へ移行した試験と、すでにCBT方式で実施されていた試験を紹介します。

2026年度からCBT方式へ移行した試験

2026年度から、以下の試験がCBT方式へ移行しました。

・応用情報技術者試験(AP)
・ITストラテジスト試験(ST)
・システムアーキテクト試験(SA)
・プロジェクトマネージャ試験(PM)
・ネットワークスペシャリスト試験(NW)
・データベーススペシャリスト試験(DB)
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
・ITサービスマネージャ試験(SM)
・システム監査技術者試験(AU)
・情報処理安全確保支援士試験(SC)

すでにCBT方式で実施されていた試験

2026年度の制度変更以前から、以下の試験ではCBT方式が採用されていました。

・ITパスポート試験(IP)
・情報セキュリティマネジメント試験(SG)
・基本情報技術者試験(FE)

CBT化で変わる受験環境のメリットとは?

以下では、CBT方式の導入によって受験者にどのようなメリットがあるのかを紹介します。

受験しやすさが向上し負担を減らせる

CBT方式では、試験会場に設置されたパソコンを使って解答します。紙の解答用紙にマークや記述をする必要がなく、キーボードやマウスで操作できるため、解答の修正もしやすくなりました。

また、問題や解答状況を画面上で確認できるため、マークミスや記入漏れなどの心配を減らせる点もメリットです。問題の見直しも画面上で行えるため、解答状況を把握しやすくなっています。

さらに、紙の試験では問題用紙や解答用紙の管理が必要でしたが、CBT方式ではその手間もありません。試験の進行がシンプルになり、受験者は問題を解くことに集中しやすい環境が整えられています。

日程や会場を選びやすくなった

CBT化による大きなメリットのひとつが、受験機会の増加です。従来は春期・秋期の決められた試験日に受験する必要がありましたが、現在は試験期間内で空きがあれば、自分の都合に合わせて受験日を選べます。

仕事や学校の予定に合わせやすくなったため、「その日は都合が悪くて受験できない」というケースも少なくなりました。遠方まで移動しなくても、近くの試験会場を選択できる場合があり、移動時間や交通費の負担軽減も期待できます。

受験のタイミングを自分で決められるようになったことで、十分に勉強してから試験へ臨みやすくなり、計画的な学習もしやすくなっています。

午前・午後に縛られない柔軟な受験スタイルになった

従来の応用情報技術者試験では、午前試験と午後試験を同じ日に受ける必要がありました。そのため、長時間にわたって集中力を維持しなければならず、体力面の負担も小さくありませんでした。

CBT方式では、科目A試験と科目B試験へ名称が変更され、それぞれ別の日に受験できるようになりました。一日ですべてを終わらせる必要がなくなったことで、自分の体調や予定に合わせて受験計画を立てられます。

特に仕事をしながら資格取得を目指す人や、まとまった時間を確保しにくい人にとっては、無理なく受験できる仕組みになったといえるでしょう。

パソコンを使う試験だからこそのメリットもある

情報処理技術者試験は、ITに関する知識や考え方を問う資格です。そのため、パソコンを使って問題を解くCBT方式は、試験内容との相性が良いと考えられています。

実際の業務でも、パソコンを使って資料を確認したり、システムを操作したりする場面が多くあります。画面上で問題を読み、解答する流れは、普段の仕事に近い環境といえるでしょう。

また、今後は問題の表示方法や出題形式についても、紙では難しかった表現を取り入れやすくなる可能性があります。デジタルならではの特徴を活かした試験へ発展していくことも期待されています。

デジタル化による利便性の向上にも期待できる

CBT方式の導入によって、試験だけでなく各種手続きのデジタル化も進んでいます。申し込みから受験、結果の確認までをオンラインで行える場面が増え、手続きがよりスムーズになりました。

また、紙の印刷や配送を減らせるため、運営側の負担軽減にもつながります。その結果、試験日程の調整や運営の効率化など、受験者にとっても利用しやすい環境づくりが期待されています。

今後も情報処理技術者試験ではデジタル化が進み、より便利で受験しやすい制度へ変わっていくことが見込まれます。CBT方式は、受験者と試験運営の双方にメリットがある仕組みといえるでしょう。

CBT方式で気を付けたいデメリットとは?

以下では、CBT方式へ移行することで考えられるデメリットや、受験前に知っておきたい注意点を紹介します。

画面上で問題を読むことに慣れる必要がある

CBT方式では、これまでのような紙の問題冊子は配布されず、すべての問題をパソコンの画面で確認します。そのため、普段から紙の参考書や過去問題集で勉強している人は、画面越しに長文を読むことへ違和感を覚える場合があります。

特に応用情報技術者試験では、文章量の多い問題や図表を確認しながら考える場面も少なくありません。紙であればページ全体を見渡せますが、画面ではスクロールしながら読むことになるため、最初は読みづらさを感じることもあるでしょう。

こうした不安を減らすには、本番までにパソコン画面で問題を解く練習をしておくことが大切です。PDF版の過去問やオンライン教材を利用し、画面上で文章を読むことに慣れておけば、本番でも落ち着いて問題へ取り組みやすくなります。

CBT方式そのものよりも、画面で解くことへの慣れが合否に影響する可能性があります。

紙に書き込みながら考えることが難しい

ペーパー方式では、問題用紙の余白に計算を書いたり、重要な部分へ印を付けたりしながら考えを整理できました。しかし、CBT方式では問題が画面に表示されるため、紙の問題用紙へ自由に書き込むことはできません。

これまで余白を活用して情報を整理していた人にとっては、考え方を少し変える必要があります。長文問題では、どこが重要なのかを頭の中で整理しながら読み進める場面も増えるでしょう。

慣れるまでは、紙の試験より時間がかかると感じる人もいるかもしれません。なお、基本情報技術者試験がCBT化された際には、画面上でマーカーを引ける機能が用意されました。

同様の機能が利用できれば負担は軽減されますが、紙へ直接メモを書き込む感覚とは異なります。そのため、画面上で情報を整理することを意識しながら学習しておくことが重要です。

キーボード入力に慣れていないと不利になることも

CBT方式では、記述式の問題もキーボードを使って入力します。そのため、タイピングに慣れていない場合は、解答の入力だけで時間を使ってしまう可能性があります。

試験時間は従来から大きく変わらないため、入力に時間がかかると見直しの時間を十分に確保できなくなることも考えられます。内容を理解していても、入力速度が遅いことで本来の実力を発揮できないのは避けたいところです。

とはいえ、高速なタイピング技術が必要というわけではありません。普段からパソコンで文章を入力する機会を増やし、一定の速度と正確さを身につけておけば十分対応できます。

日頃の学習でパソコンを使って解答を書く練習を取り入れておけば、本番でも焦らず落ち着いて受験できるでしょう。

CBT化で受験率はどう変わる?

以下では、CBT方式の導入によって受験率にどのような変化が期待されているのかを紹介します。

欠席が減る

CBT方式では、受験期間内であれば日程を変更できるため、仕事や学校の予定が変わっても受験しやすくなりました。従来は試験日が決まっていたため、急な予定が入ると欠席せざるを得ないケースもありましたが、そのような状況は減ると考えられています。

準備が整ってから受験できる

受験日を柔軟に選べることで、自分の学習状況に合わせて試験へ申し込みやすくなります。十分に勉強できていない状態で無理に受験する必要がなくなり、「準備不足だから受験をやめる」というケースも少なくなることが期待されています。

真剣に取り組む人が受験しやすい環境へ

CBT方式の導入によって、申し込んだまま受験しない人は減り、実際に試験を受ける人の割合は高まると考えられています。受験者が増えるというよりも、申し込みをした人が最後まで受験しやすくなることが大きな変化です。

その結果、資格取得を目指してしっかり準備した人が実力を発揮しやすい環境づくりにつながることが期待されています。

まとめ

CBT方式への移行により、IPAの情報処理技術者試験は受験しやすい環境へと変わりました。受験日を選びやすくなり、仕事や学校と両立しながら資格取得を目指しやすくなったことは大きなメリットです。

一方で、画面上で問題を読むことやキーボード操作に慣れておくなど、新しい試験方式ならではの準備も欠かせません。

試験内容や求められる知識が大きく変わるわけではないため、これまで通り基礎をしっかり学びながら、CBT方式の特徴も理解して対策を進めましょう。新しい受験環境に慣れておけば、本番でも落ち着いて実力を発揮しやすくなります。

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CBTソリューションズの画像 引用元:https://cbt-s.com/

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