最近では、簿記試験を含むさまざまな試験においてCBT方式が導入されています。CBT試験には、従来の試験方式とは異なる複数のメリットがあります。そのため、簿記試験を受ける際はCBT方式での受験を検討するのもよいでしょう。ここでは、CBT方式の概要やメリット・デメリットなどを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
簿記試験をCBT試験で受けるメリットとデメリット
簿記試験は、企業の経営における財政管理について学べる試験です。
最近ではCBT方式の導入により、オンラインにて毎日のように試験を受けられるようになっています。ここでは、CBT試験の概要と、簿記試験をCBT試験で受けるメリット・デメリットについて詳しく解説します。
そもそもCBT試験とは
そもそもCBT試験とは、受験の申込みから合否通知までの全工程をインターネット上で済ませられる試験です。
インターネット上で完結する試験の中でも、本番の試験は受験会場で実施され、会場に用意されているパソコンなどの端末を使用するものが該当します。そのため、自宅にいながら自身のパソコンやタブレットを使用して受ける試験は、CBT試験には含まれません。
また、CBT試験の対象となる試験の種類は運営源の会社によっても異なりますが、簿記試験や国家試験を含むさまざまな試験が対象となっています。
簿記試験でCBT試験が導入された理由
簿記試験でCBT試験が導入された理由は、災害や感染症の流行などが起きた場合でも安定して試験を実施するためです。
IT化・デジタル化を基盤としてCBT試験を導入し、統一試験の補完的な位置づけとして活用しています。
簿記試験をCBT試験で受けるメリット
簿記試験をCBT試験で受けるメリットは、試験回数が増えて受験しやすくなることや、試験結果がその場で分かることです。
CBT試験はテストセンターにて実施されますが、テストセンターさえ空いていればいつでも試験を実施することが可能です。場合によっては、ほとんど毎日のように受験できます。
受験者の予定に合わせて試験日を選択しやすいほか、万が一予定していた試験日に体調を崩してしまっても次の日程を選びやすくなります。また、試験終了後はすぐに合否や点数が分かるのもうれしいポイントです。
簿記試験をCBT試験で受けるデメリット
簿記試験をCBT試験で受けるデメリットは、紙ベースの試験とは異なりパソコンの操作が必要となることや、試験対策の段階で出題内容を予想しにくいことです。
CBT試験は試験会場にある端末を使用して行われるため、問題用紙に直接メモしながら答えを導き出すといった作業ができません。紙ベースの試験とは勝手が異なるため注意しましょう。
また、CBT試験は同日の受験でも受験者それぞれで出題内容が異なります。問題の母数が非常に多いため、ヤマをはりにくいと感じる人が多いでしょう。
CBT方式の簿記試験を受ける際の流れ
次に、受験の流れを順を追ってみていきましょう。
簿記試験をCBT試験で受ける際の具体的な流れは以下の通りです。
受験申し込み
まずは、インターネットにて受験の申込みをします。
申し込みは、試験当日の3日前まで可能です。紙ベースでの受験票は用意されないため、申し込み完了の確認メールで詳細を確認しておきましょう。
試験当日
当日は選択したテストセンターにて、用意されたパソコンを使用して受験します。
日時や会場の間違いがないよう、申し込み時の確認メールをしっかりとチェックしておきましょう。
合否確認
試験終了後は、すぐに合否や点数を確認できます。
試験合格者は、配布されるスコアレポートから電子合格証を読み取れます。
簿記試験におけるCBT試験の注意点
最後に、簿記試験をCBT試験で受ける際の注意点を紹介します。
注意点は以下の通りです。
申し込み時の入力情報に注意する
CBT試験では、受験申し込みを自身のスマホやパソコンから行うため、氏名や住所の漢字間違いに注意が必要です。
とくに氏名の漢字を間違えたままとなっている場合、電子合格証の氏名欄にも影響します。最悪の場合、氏名間違いによって本人確認ができず、試験を受けられない可能性もあります。個人情報の登録時には、入力した内容を入念にチェックしましょう。
当日の持ち物をしっかりと確認する
簿記試験のCBT試験では、本人確認のための身分証などが必要です。
持ち物は受験申し込み時の確認メールに記載されているため、出発前に必ず確認してください。また、メモ用紙やボールペンは会場内で貸出があります。会場に持ち込めるもの以外の持ち物はリュックやカバンに詰め、会場指定のロッカーに預けましょう。
まとめ
今回は、簿記試験のCBT試験のメリット・デメリットや申し込みから受験までの流れ、簿記試験をCBT方式で受ける際の注意点について詳しく解説しました。CBT試験とは、申し込みから受験当日、合否確認までをオンラインで完結できる試験であり、当日は受験会場にて試験を受ける方式を指します。簿記試験をCBT試験で受験すれば、自分の予定に合わせて好きな日にちを選択しやすいほか、試験終了後すぐに合否結果が分かるといったメリットがあります。対して、紙ベースの試験とは勝手が異なることや、問題のパターンが多くヤマを予想しにくいことなどがデメリットです。受験の際は申し込み時の入力情報にミスがないか、当日の持ち物に抜けがないかをしっかりと確認しましょう。